OKASHINAKUNのブログ

ドラマ感想と、日常と、時々ボクシング

新・科捜研の女4 #3

■あらすじ

暴力団の準構成員・木内猛の死体が川原で発見された。

風丘先生(若村麻由美)と検死している最中のマリコさんに土門刑事から電話があった。内容は「現金輸送車が行方不明となっており警備員の安全を考えての非公開捜査の段階なので科捜研の手を借りたい」。一度に二つの事件を追う事になった科捜研は榊所長と日野さんが殺人事件、マリコと美貴ちゃんと乾くんが現金輸送車で手分けすることとなる。木内の死因は頭蓋骨陥没だが転落死の可能性もあり肺からは金属粉が検出された。金属粉のある場所で殺され川原に運ばれたと見られる。

一方、現金輸送車の方はルートに沿って監視カメラの映像を丹念にチェックしていくうちに予定に記載されていない「クラブ・マキ」という場所へ立ち寄り2分40秒停車している。積まれていた現金はスーパーやパチンコ店の売り上げを回収した5億円ほど。予定外の場所からさらに予定外の道を通り捕捉不能となっている。現金輸送車を運行している三宅警備保障の社長・三宅輝義は「携わっていた警備員の藤田恒夫・山本達也は共に誠実な社員で犯罪に走るとは考えられない」という。監視カメラで補足出来なくなった地点から実地に調査したところ現金輸送車をトラックに載せて運んだことが明らかになった。

また三宅はクラブ・マキで開催されていたバカラ賭博の胴元で、バカラの上がりの6億を警備員に運ばせていました。

さらに、二人の警備員は縛られて廃工場で発見された。笑気ガスをかけられ意識朦朧の二人の記憶は当を得ず衣類・靴底の付着物から足取りをたどると衣類についていた金属粉が木内の肺から出たものと一致した。

 

■ネタバレ

実は現金輸送車強奪は警備員2人の自作自演でした。動機は三宅の経歴にありました。

三宅はかつて新潟県で旅館を経営していたのですが旅館で火災が発生し女性が亡くなりました。その父親が藤田で婚約者が山本です。

警察の捜査では旅館の消防設備に不備があった可能性があると判明し、遺族は被害者の会を結成し旅館側の責任を追及しようとしたが、先手を打つように三宅は旅館を倒産させた。

金も目的だったが、亡き娘に「お金じゃない」と言われたような気がし、5億円とバカラの上がりは放置した。

 

■感想

田山涼成さんの悪役は多いのですがこの社長のようなタイプを演じるのは珍しいです。あまりにもはまりすぎているのとギラギラしすぎていて薄味のこのドラマには珍しいというか似つかわしくない演技でした。怒鳴りつけられてもマリコがほとんど反応しないので面白くもありましたが。

五億円盗んで欲を出さなかった強奪犯は真面目だな、とか変なところに感動しました。裏稼業をやっててその上がりを表稼業の社員に触らせるかな?ちょっと不思議ではありましたがそこらはストーリーのことなので突っ込まずにおきましょう。