OKASHINAKUNのブログ

ドラマ感想と、日常と、時々ボクシング

科捜研の女4-8「疑惑の誘拐 京都タワーが見える監禁場所を捜せ! 手がかりは一枚の写真だけ!! 二つの転落死を結ぶ点と線!」

科捜研の女の木場さんが殉職する回です。

■木場さんとは

まず「木場さん」が誰か分からない方も多いでしょうね...苦笑

初期の科捜研には、マリコを温かく見守る父親のような存在だった木場俊介という刑事がいました。

膵臓癌を患っているために余命がわずかであることが判明し、それでもある事件を独断で調べていたが、最後は事件の黒幕が差し向けた実行犯に刺殺され殉職しました。

その「黒幕」というのが衝撃的な人物です...。

そして、木場さんが自分の命と引き換えに、爪に残した証拠があります。

 

■誘拐事件

誘拐事件が発生した。誘拐されたのは、芦原利菜という高校生で、母親の仁美のもとに利菜のポラロイド写真が同封された脅迫状が届けられたのだ。

仁美は、民友党の幹事長だった警察出身の政治家・芦原壮介の娘で、数年前に夫を病気で亡くしていた。

この誘拐事件自体は利菜の狂言であり、病気の父に冷たかった母親への反発により起こしたものです。

事件解決後、仁美は利奈と東京に出てやり直すことを誓いました。

 

■更なる事件

運転手の相沢という男が利菜が知人と狂言誘拐の電話をしているのを盗み聞きし、この誘拐事件に便乗して、自分で頭を殴り身代金を盗まれた様に見せたのです。

相沢は過去のある事件のからくりを知っており、そのことをネタに金を持ち逃げしようとしましたが、病院の窓から医師の扮装をした男に突き落とされ、殺害されました。

 

■過去の事件

過去のある事件とは、12年前、平成2年に芦原に汚職疑惑が浮かび上がった事件です。金の流れを把握していると言われていた秘書の下条芳男が事情聴取を受ける直前に失踪し、8日後にホテルから転落死しました。

この事件は目撃者もなく、遺書も残されていなかったが、府警の捜査本部は下条の死を早々に自殺として片付けたのです。

下条の遺体の爪からは皮膚片が検出されたのですが、府警本部の保管庫の中から消えました。

そして、身代金に盗聴マイクが仕掛けられており、警察内部に相沢殺害に関与した人物がいるのでした...。

 

■実行犯

一連の事件の実行犯・大神一輝を演じているのは今は亡き大杉漣さんです。冷酷な殺し屋の役がとても似合ってました。

大上は12年前、芦原の事務所に出入りしており、陰でダーティワークを行っていたようです。下条を殺害した実行犯も彼で間違いないでしょう。

今回も相沢を病室の窓から突き落として殺害し、そのことに感づいた木場さんまで殺害しています。

表向きは滋賀県近江八幡市にある「大神土地開発」という不動産会社の社長ですが、裏では闇金のようなこともしていたようで、借金のカタに工房を取り上げられ、町を出ていってしまった人もいたそうです。

そしてこの漆工房が、木場さんが監禁され、殺害現場となるのです...。

 

■「黒幕」の正体

一連の事件の黒幕が科捜研に証拠の金属粉を盗みに来ます。この金属粉の正体は「階級章」です。

「どうして...この組織を守るために決まっているだろう。」

そう言い放った黒幕の正体は、正宗刑事部長です。

12年前に下条氏の他殺の証拠を盗んだのも正宗です。

正宗は逮捕され、事件の実行犯である大神も逮捕されますが、取調室でも完全黙秘を貫き、送検後も黙秘していました。

 

■遺品の時計が...

科捜研では木場の形見分けが行われてました。マリコさんは止まった腕時計を貰いました。その時計がなんと動き出しました。

これにて科捜研は一旦、終了し、2004年から「新・科捜研の女」が放送されます。

科捜研の女10-10

■スタッフはなんか、厨二病患者に恨みでもあるんですか?
という感じの展開でした。
「陰陽五行説」とか「殺人計画書」(笑)とか見ていて心惹かれると同時に身を切られるような思いでした。
掘り起こされる、私と近所に住んでた中二病男子の黒歴史
ガチでちょっと遅めの厨二病を発症していた高校の頃の私を殴りたい。ものすごい殴りたい。そんな衝動に襲われました。
人は誰しも、1回は「黒歴史ノート」ってヤツを作りませんかね。痛々しい妄想を書き連ねたノートとか。今時ならワードファイルにしちゃったりとか。それで小説(笑)とか漫画(笑)なシロモノを作っちゃったりとか。
何が言いたいかっていうと、息子の史明くんが殺人計画書(笑)を書いた理由っていうのは、厨二病患者だったからだよねっていう。
わかりやすく言うならば、
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」(by赤い彗星のあの人)
つまり、史明くんは本気で実行に移すつもりなんか微塵もなかったんだよね。あの計画書(笑)の凝った装飾を御覧なさい。間違いなく彼は厨二病患者だったよ。そんな子はね、よっぽど思考が明後日の方向にぶっ飛ばない限り、殺人まではしないものです。妄想だけで発散できるんです。
その割には、割と大事にUSBメモリに取っておいて隠してたりしてたんですけどね。っていうか、よく奈美ちゃんはUSBメモリ見つけられたね。そして何故あの空き家にUSBメモリが残ったままだったのか。ほら、ツッコミ出すとキリがないw
そして冒頭の大橋さんも(息子を庇いたかったという事情があったにせよ)、なんか言い回しが厨二病臭かったよね。そりゃあ、マリコさんも「言ってる意味がよくわかりません」としか返答できないわw
というか大橋家、普通な人が奈美ちゃんぐらいしかいない気がするんだけどね。奈美ちゃんは、思い込みが激しいだけで割とまともだったような気はする。母ちゃんは、反省したとはいえ、昔がアレだったしなー。

史明くんには、そんな家族を守るために、是非頑張っていただきたい。あれだけ酷い厨二病を克服できたんだから、きっと大丈夫ですよ。

 

■そんな計画に感銘を受けたらしいサイコキラー・御木本。
連続殺人鬼の御木本がサイコパス過ぎて演じている尾美としのりさんを嫌いになりそう...。
せっかく、「久々のサイコキラーだ」とか盛り上がったのにマリコさんと土門さんの締めでちょっと壊された気がすると視聴当時思っていた。
あそこはもう、御木本のバックグラウンドとか一切なしで、ひたすら不気味で本気で同情しようがない犯人にしておくべきだったと思うんだ。そうじゃなきゃ、大したこともしてないのに殺されちゃった、今回の被害者の人たちが可哀想すぎるだろ。

 

マリコさんが、他県の刑務所の中にまでその名声を轟かせている件。

「刑事より優秀な研究員がいる」って、それにマリコさんが否定も肯定もしなかったところが逆に怖いわ。
以前の感想記事で、冗談交じりで『問題児コンビの怖さは、全国規模で知れ渡っているとみた』とか書きましたけど、それもあながち間違ってなかったかもしれないと思った。


■序盤、平和な科捜研でお昼ご飯を食べてるみんながかわいかった。
最低3日に1回は出動する羽目になってるのね、あの科捜研。確かに、あの事件の頻度だとなぁ。
ちなみにみんなのメニュー
マリコパパ→ざるそば
日野さん→意外にも(失礼)手作りっぽい。やはりメタボ対策か
泰乃ちゃん→手作りお弁当。
乾くん→コンビニフード。


■簡単に引き下がった(ように見えた)マリコさんを見るみんなが、ものすごい静まり返ってた。いや、気持ちはわかるんだけども。
しかし、今回マリコさんは3回有給を使ったわけですが、どれだけ溜めてるんでしょうね、彼女は。
そんな彼女に付き合ってくれるみんな、本当にだいぶ丸くなったよなー。物足りないって人の気持ちもわかるけど、今更毎回対立されてもアレなので、私はこのままでもいいや。
ちなみに、私は「有給中の捜査活動は云々かんぬん」とか野暮なツッコミはしません。今更だし。

■別にツッコむつもりはないんですが
土門さんの記憶力も科捜研の相変わらずの分析力も、どっちもすごいよなぁと(あの放火場所を特定するくだり)。

 

■犯人の元に単身で突っ込まなくなった辺り、「マリコさんもさすがに学習したんだなぁ」と思った。まぁ、今回は人質もいたしねぇ。

 

■まぁ、事件そのものがノリと勢いで突っ走るタイプの話だったので、細かく突っ込むのも野暮かなぁとは思うのですが

・あんな厨二病じみた計画書(笑)だけで、微細証拠すら一切残さず殺人を犯した御木本さんは、間違いなくその道のプロ。
・結局、自殺は他殺にひっくり返ってしまったわけですが、佐久間部長は「またか」とぼやいているかもしれない。っていうか、その件についてのフォローあったっけか。いいのかな。
・殺人計画書(笑)を書いたことへの、周囲からのツッコミと本人の弁明(「さすがに本気じゃなかった」とか、それぐらいで結構なんですが)はほしかったかもしれんね
・さっきも書いたけど、御木本の家庭環境とかはいらなかったかなー。せっかく尾美さんがサイコキラーを演じてくださってたのに。ちょっと壊された感じ。

 

■屋上のいつもの締め
御木本の家庭環境云々はいらなかったんじゃないかなぁ。うん、ここが気になってさ。
それは置いといて、最後の主役コンビのいちゃつきっぷりに心を撃ち抜かれたのは私だけではないはず。
マリコさんが「美貴ちゃんと連絡取ってる?」って聞くのは、今年の初回を踏まえた上での台詞なのは勿論ですけど、春先のSPの土門さんからの台詞へのお返し(マリコママと連絡取ってるかとか聞いてたアレ)なのかなー、と思ったんですが、やっぱりそれって考えすぎでしょうか。
同じ「屋上でマリコさんと土門さんが話して締め」パターンでも、こうやってほのぼの終われる系統は好きです。しんみり終わる系統も嫌いじゃないんだけど、でもやっぱり、最終回は笑顔で終わって欲しいじゃないですかね。

相棒12 6話「右京の腕時計」

【 相棒12 】(相棒 season12)の第6話は「右京の腕時計」です。これは純粋にミステリーとして面白かったです。人情話も悪くないけど、やっぱりミステリーはこうでなくちゃね。
展開としてはコロンボ形式(最初に犯人が分かってしまう)に近かったですが、そこへ持っていくまでの動機とひねりがよかったですよね。やはり、最初から最後まで、全部まるっとクリアにお見通しでは物足りませんから。以下、ネタバレです。

 

■事件概要
今回の被害者は藤井守(井上純一さん)という時計の輸入販売会社の社長でした。最初は自殺と見られておりましたが、右京さんレーダーに引っかかり、何者かに殺害されたことが次第に明らかになっていきます。
犯人はずばり、この会社=藤東物産の修理部門に在籍する津田陽一(篠田三郎さん)。それはすぐに分かりましたよね~。というか篠田三郎さんが演じてる時点で犯人と分かった人もいたでしょうね...。
世界に通用する時計技師の津田に、たまたま時計の修理を依頼した右京さんがその工房を訪ねた際、その話の最中に時計が4時の時を告げると、津田はじっとその時計を睨むように眺めていました。あの時報で時計の故障に気づいたとでもいうなら話は別ですが、そうでなければあの見つめ方は尋常ではありません。
あそこで「この津田が犯人に違いない」、そう思った方は多かったと思います。右京さんも、時計一筋の職人が、部品に触っている時に、時報に気を取られるのはあり得ない、そう違和感を抱いていたようでした。

 

■事件の流れ
動機の解明に行く前に、ここでまず、右京さんたちが明かした藤井が殺された経緯を簡単にまとめておきまする。

右京さんは、伊丹たちが自殺と断定したその現場のエアコンが、死亡推定時刻と思われる4時から10分間だけ作動するようセットしてあったことに気づきました。しかも、エアコンの羽根は、暖房を入れる時期にもかかわらず上を向いていたのです。

藤井は花瓶に入れられた硫化水素(H2S)の毒ガスを吸い込んで亡くなっていたのですが、ちょうどその花瓶が置かれていた上にはライトがあり、そのライトの上にエアコンの風が当たるようになっていました。つまり、犯人はこのライトの上に硫黄(S)をオブラートに包んで置いておき、エアコンのタイマーが作動した4時に風を受けて下の花瓶の水(H2O)の中に落ちるよう仕掛けをしておいたのです。

 

■殺人の動機
さていよいよ動機解明に移りましょう。いったいなぜ津田は藤井を殺したのか。しかも藤井は津田の命の恩人だというのに?

なんでも津田は昔妻を強盗に襲われて亡くしているのだそうです。当時は独立時計師という自分一人で一から時計を作る職人になることを夢見ていた津田は、唯一の理解者だった妻に死なれて絶望し、時計職人への夢をすっかり諦めて後追い自殺も考えていたそうです。

が、その頃自分の会社の修理部門に津田を引き抜こうと日参していた藤井が、何とか彼を説得して今の職に就いたのだとか。

ここで1つの大きなヒントとなったのが殺害現場でした。藤井が亡くなっていたのは、津田を引き抜いて独自のブランドを立ち上げようと藤東物産の買収を図っていた関一馬の別荘だったのです。

角田課長も指摘していたように、どう考えても自分の別荘でわざわざ「敵」を殺すとは思えないことから、ここには何かアクシデントがあったに違いないと考えるのが普通ですよね。

津田は本来、藤井ではなく関を殺そうとしていたのに、何らかの手違いがあって藤井を殺してしまったのではないか?そう思っていたのですが、これまた見事に裏切られてしまいました。

 

■18年前の事件の真相

なんとですね~藤井は津田の妻を殺した仇だったのです。

津田は、恩人である藤井に頼まれて関殺しに協力するため、藤井の車で関の別荘へ行き、前述した仕掛けをしたのですが、その後、藤井に車を返しに行った際にある物を見つけたそうです。それが、昔津田が妻のために作っていたという時計の部品でした。そのぜんまいは津田の手作りだったのだそうです。

世界にたった一つしかないオリジナル時計の部品がなぜ藤井のガレージにあったのか、

答えはたった1つしかありません。妻を殺した時に、犯人が「強盗」を装って、その時計を壊していたからです。(津田の工房だった場所を藤井が使っていたということでしょう。)実際には津田を引き抜きたいがための懇願が過ぎての過失致死(事故)だったようですが、もし津田が事実を知ったら決して引き抜けないと分かっていた藤井がこれを強盗の仕業に見せかけたのでしょう。

これに気づいた津田はでも最後にこう藤井に確認したそうです。昔作ったオリジナル時計を修理したいが、自分が仕掛けたオルゴールの曲名を忘れてしまった。あの頃いつも家に来ていた社長なら覚えているだろう?

津田はそのオルゴールを、年に1度だけ~妻との結婚記念日に鳴るよう仕掛けをしていたそうです。それは妻が殺害された日でもあった。それを藤井は見事にこう言い当ててしまうのです。「それは「カノン」だろう?」と。

こうして津田は藤井の妻殺害を確信し、関ではなく藤井を殺そうと決意したのです。借りた車の鍵のキーホルダーを落として壊してしまった。あの別荘でのことに違いない。

これを聞いて慌てた藤井は引き続き津田に捜しに行くよう命じましたが、津田はこの時、殺害予定時刻のぴたり4時に右京さんが訪ねてくることになっていたため(実際には早めでしたが)、客の刑事が来るから行けないと断ります。

大丈夫、3時半には管理人が帰宅するから、それから4時までの間に回収すれば間に合う。

そして津田は、藤井から預かっていたという時計を返し、修理が済んだと嘘をつきました。本当は、藤井が時間を間違えるよう、3時間できっちり20分ずれるよう細工しておいたのです。

藤井は3時半過ぎに別荘に忍び込んだつもりだったのが、実際には4時直前であり、床に這いつくばって「捜し物」をしている間にその4時が来てしまったというカラクリです。現場に残されていた、いくつかの不自然な指紋~床についていた両手の跡も、これを物語っておりました。それに遺留品の中にあった壊れたキーホルダーも。

同じく遺留品にあった手帳に、関がいつ別荘に滞在しているかを記してあったのも大きな手掛かりですよね。最近あまり目立たない(お疲れか?)米沢さんがこれを見事に「不在時を調べていた」と視聴者を自殺説へとミスリードしたのも演出的にはお見事でした。先入観とは実に恐ろしいものです。

 

■『右京の○○』シリーズ

相棒では『右京の○○』という、右京さんが使っているものを作る職人が出てくるエピソードがあります。が、職人たちは皆何らかの犯罪を犯し、逮捕されてしまいます...。皆同情の余地がある事件ばかりなのですが。

 

科捜研の女15 #8

◆今日は殺人起こらないのかなと思ってたら、起こってしまって被害者の人が可哀想だった。殺され方も割とあっけなかったし、今回の事件の特性上、あまり重要視されなかったし。

 

◆毎回思うんだけど、解剖医より早く来てて準備万端なマリコさんって何者なのよ。マリコ様か。

 

◆日野所長はいつでも活躍してるだろ! いいかげんにしろ相馬!>「めったにない」は余計だよ

 

マリコさんに鑑定書を届けない風丘先生って、いつ以来だろう……マジでいつ以来だろう……風丘先生の研究室が出てくるのもいつ以来だろう……

 

◆亜矢ちゃん、べっぴんに育ったな……子役は変わってんだけどさ。でもなんとなく面影あるような、似てるような気がするのは気のせいかい?

 

◆ここ最近の風丘先生回でも、久々にここまでしっかり風丘先生の境遇説明したんじゃないか?

そのおかげで、「アンタ誰に説明してんのよ」感満載の説明台詞になっちゃったけど>マリコさんの台詞

 

◆出ただけで怪しい阿南健治さん。そりゃこの人ならなんかあるよなぁ、と期待を裏切らないキャスティング。
しかし煙草とライターが鍵だったか、マウスパッドの上に置いてた意味はよくわかんないけど。

 

◆名前しか出ない大樹くんは、亜矢ちゃんが高校生なら今は大学生ぐらいって思っていいんだろうか。
何故亜矢ちゃんは出られて大樹くんは出られないんだ!

 

◆気づいたら体表を鑑定されてるとか(しかもあんな美人に)、なんかこう、その、想像するだに男のロマンじゃなかろうか。
違うのか? いや私は男じゃないんで知らないですけど。
でも気づいたら身ぐるみ剥がされてんのは嫌だな……自業自得とはいえ……

 

マリコ「私にできるのは、科学の力で真実を見つけることでしかない。真実はいつだってひとつだから」

「聞いて。答えありきの推測や思い込みでは、真実には決して辿りつけないの。科学という正しい目盛りに合わせて、初めて正しい答えが見つかる」
前者、気のせいかマリコさん、最近段々言うことがデカくなってきてますよね。そんな気がしません? 一時期がおとなしすぎたのかな。それとも、亜矢ちゃん相手だからわかりやすく説明したつもりなのだろうか。それが暴走を引き起こしたとも知らずに。
後者は「ああマリコさんだな」ってちょっと安心させてくれる台詞だったけど。

◆亜矢「私、今決めたんです。マリコさんの弟子になるって」
視聴者「やめとけ」
でも亜矢ちゃんの「麻衣には私みたいになってほしくないし……」にはちょっとうるっとした。

 

◆リールすら凶器になるこの時代。もう刑事ドラマ系統の「おもしろ凶器を探せ!」っぷりは異常。いや、『科捜研』の場合はそれを見つける過程も面白いからいいんだけど。
しかし犯罪者は誰かと渓流釣りにもいけないんですな。そもそも行くな、という話なんですが。

 

◆あんな簡単な罠に引っかかるお巡りさんはなんらかの処分とかされなくて大丈夫か。本当に大丈夫か、あんな高校生で思いつく罠に引っかかる警護って。
亜矢ちゃんも(本人なりに本気なんだけど)悪戯っ子ってレベルじゃすまないぞ。幼少時代はめっちゃ良い子だったのに、大樹くん同様グレちゃったのかしら……

 

◆亜矢「死んだらお母さんが解剖すればいいじゃない! そうすれば麻衣のお父さんが無実だって証拠が見つかるかも……!」
これはさすがにちょっとひいた、さすがに。その発想はなかったわ、みたいな。
まあでも、マリコさんの助言あってこそだけど最後に謝らせたから、ドラマとしてならギリギリセーフかなぁ、が私個人の判定です。あと一言何か言ってたらさすがにアウトだった。人によっちゃあ、たぶんこの台詞はアウトだろうなぁってのもわかる。

 

◆所長、化学物質過敏症だと判明。今までニスを鑑定してたことなんていくらでもあるだろうに判明しなかったのが不思議なんだが、体内で蓄積されてて今になって発症したのかしらね。

 

◆土門「だからこそ、藤倉刑事部長にお願いしています。良い上司ほど、こういう時に責任をとってくださると、信じています」
ここで「うわぁ」って声を出したのは私だけかい? 土門さん、底意地悪いわぁ。そういうところ好きだわぁ、知ってたけど。
っていうか、正月スペシャルで頭下げられたからって、アンタ調子乗るんじゃないよ!w とかいうツッコミはなしね、なし。

 

マリコさんが! 亜矢ちゃんを! 不良の道に引きずり込んだ! 無理やり学校から引きずりだした!

 

◆マーちゃんのブレない脅し
「DNA鑑定したらわかるんだから全部吐け」(意訳)
知ってる。そういう人だって知ってる。でもやっぱり怖ぇわこの人。

 

◆国本「今思えば全て魔が差しただけなんです」(笑いながら)

クズだわぁ...。そりゃもちろん土門さんにブチ切れられて胸ぐら捕まれますよ。やっぱり阿南さん上手いわ。

 

◆亜矢「マリコさんに言われたの。この世界には『死んだら』なんて言葉で簡単に片付けられる死はないんだって。そしてお母さんはそんな人の死を、決して疎かにしないために、遺された人のために毎日頑張ってるし、お父さんの時もそうだったって……」
そうだよ。風丘先生はとても立派で、とても強くて素敵な人だと思います。だから好き。
亜矢「私、やっぱり決めた! 大学はお母さんと同じ医学部を目指す! で、医師免許取ってから科捜研に入る! だって私、マリコさんの一番弟子だから!」
でもわかってるのかわかってないのか、亜矢ちゃんは科捜研を目指すそうです。やめとけ。絶対やめとけ。少なくとも京都府警の科捜研はやめとけ。視聴者(私)はそう思ってるぞw

 

◆そしてついにきた、宅間さんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
宅間「何しろ俺、10年入ってましたから」もキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ガッツリコラボるのかと思ってたけど、そうでもなかったな。
でも結構思ってたよりは出演時間長かった。
マリコ「宅間さん、特別捜査係の優秀な刑事さんなんですよね」
宅間「いえ、榊さんこそ有名ですよ。科捜研に、すごい女性研究員がいるって聞いてましたから」
マリコ「これからも事件で協力できることがあったら、なんでも言ってください!」
宅間「こちらこそ!」
マリコさんは有名っつーか、生きるレジェンドだし……澤選手とか吉田ネキとかあそこらへんみたいな……
そしてどうして科捜研に届いた荷物が木彫のクマとかだったのかは、後の『スペシャリスト』で明らかになるのでした。ちょっとニヤッとしたw

宅間さんとのコラボがメインだと思ってたら、予想以上にしっかり風丘先生メイン回やってくれてよくばりっつーか贅沢な回だなぁというのが率直な感想。

そういや、進藤さんもとい宝石強盗実行犯の進藤は意識回復したのけ?最初の警備員の人も、殺されるんじゃなく意識不明の重体じゃダメだったんか?
店の防犯システムに共犯の国本はどうやって干渉したのか?
日野所長のくしゃみと防犯カメラの映像だけで「化学物質過敏症」にたどり着くのはさすがに無理なイカ

などなど、大雑把に挙げるだけでも気になる点はあるんですが、人は殺されていますが父娘と母娘の絆が元に戻ったからよしとしますか。まあ、そもそも宝石強盗が起きずに人が殺されなければこんなことにはならなかった、とも言えるのですが。

相棒12 #3「原因菌」

<ネタバレあらすじ>

新宿の歩道橋を歩く甲斐(成宮寛貴)。
その目の前で、1人の女性が腹部の痛みを訴え倒れ込む。
女性を助け起こした甲斐は救急車を呼ぶことに。

一方、バスの中でも、横断歩道でも、果てはオフィスや家庭でも同様のケースが起こっていた。

助けた女性に連れ添い病院へ訪れた甲斐。
目の前では似たような患者が運び込まれていた。
女性が彼女の娘・ハルカを呼ぶ声を聞いた甲斐はハルカを病院に連れて来る。

この騒動は早速、報道された。
右京(水谷豊)や角田はこの状況にただならぬ雰囲気を感じるが……。

運び込まれた被害者は221名。
どうやら、都内で10店舗を展開するイタリア料理店「アプリティーボ」というレストランチェーンで食事をした人々のようだ。
捜査一課では食中毒事件と判断し、保健所と生活環境課の合同捜査となった。
こちらには生活環境課の水倉が捜査に乗り出した。
甲斐も成り行きから、こちらの捜査に加わることに。

そんな騒動の最中、食品卸売商社「マルトクフーズ」社員・岡谷望(澤山薫)の他殺体が発見される。
どうやら、別の場所で殺害され運ばれたようだ。
これに興味を持った右京。
鑑識の米沢(六角精児)によれば、望の遺体の首には特徴的な傷があるらしい。
頭を殴打した時に、倒れて付いたようだが何による傷なのか。
さらに、岡谷の靴底から食用油と樹脂が検出されていた。

原因菌の検査をするべく「アプリティーボ」にて大規模な調査が行われていた。
これに立ち会っていた甲斐は、そこで何かを探す右京とばったり遭遇する。
岡谷の担当先が「アプリティーボ」だったのだ。
此処に食中毒事件と岡谷殺害事件が合流したのである。

伊丹たちは岡谷殺害について「マルトクフーズ」の上司を訪ていた。
上司によれば、岡谷は夜7時過ぎに退社したらしい。
だが、自宅に戻った形跡はない。
岡谷は殺害される前に何処に居たのか?

その頃、「アプリティーボ お台場店」では右京と甲斐がこれまでの経緯について情報を共有していた。
それにより「アプリティーボ お台場店」と「東、西品川店」だけが2年の間、保健所の定期検査を受けていなかったことが判明。

これについて、港南保健所の増井に問う右京たち。
なんでも、調査自体に協力して貰えなかったことと、もう1つ理由があるらしい。
客席の多さに比較し調理器具が少ないことを指摘する右京。
まさにこれが理由であった。
「アプリティーボ」の厨房では、食品加工会社から届く加工済みの食材を出来る限り並べるだけに留めていたのである。
より重要と思われる食品加工会社側の検査を行うに留まった側面もあったのだ。
増井によれば、加工を行うのは「ミヤ食品加工」という会社であった。

「ミヤ食品加工」の円社長(赤塚真人)を訪問した右京。
円によると「アプリティーボ」の料理に使う材料は「マルトクフーズ」から仕入れており、担当は岡谷だったそうだ。
説明を受ける右京だが、スープやソースを作る「スープトップ」という機械に興味を示す。
さらに、保健所の定期検査も増井の言葉通りにきちんと受けているらしい。

同じ頃、「アプリティーボ」の阿部社長に事情聴取を行う伊丹たち。
保健所の定期検査に協力しなかった理由を問われるが「時間が合わなかっただけだ」と繰り返す阿部。
其処へ生活環境課の水倉が飛び込んで来る。
水倉は伊丹の捜査が相手に情報を与えるだけだと非難。
伊丹と水倉はそりが合わず、その場で衝突してしまう……。

樹脂と食用油の出所を追う右京。
樹脂については不明だが、食用油が「アプリティーボ」で使用されていたサラダ油だと判明。

保健所の検査結果が発表された。
結果はシロ。
少なくとも、調べた範囲内からは原因菌は検出されなかったそうだ。

これを増井から伝えられた阿部社長は大喜び。
偶然、立ち会っていた右京と甲斐は「患者が飲食してから一晩も経過しての検査に意味があるのか」と疑問を抱く。
これを指摘された増井は逆上、定期検査が行えなかったのは「アプリディーテ」側が非協力的だったからだと主張する。
この増井の言葉に阿部社長も応戦する。
「閉店後なら応じると何度も言った筈だ!!」
「深夜1時過ぎに保健所が検査出来るとでも?」
阿部社長と増井の論争は何処まで行っても平行線であった。

水倉がミヤ食品加工に目を付けた。
右京と甲斐はこれに同行することに。

「阿部社長の指定した食材以外は使用してませんよ」と語る円。
つまり、仕入れ先は「マルトクフーズ」からのみとなる。
円の話を聞いていた右京は、スープトップが消えていることに気付く。
円によれば、ウラカワ機械にメンテナンスに出したそうだが……。
ところが、記録を見ると24日に定期点検に出したところであった。
定期点検後にまたもメンテナンス?
眉根を寄せる右京だが……。

「ウラカワ機械」を訪問した右京。
社長の浦川によると、スープトップは彼の発案商品。
食材を切断しながら加熱する優れもので上海でも大変な人気らしい。
さらに、浦川社長によると円が言ったような不具合は無かったとのことだが。
スープトップを見ていた右京はその部品の1つに岡谷の例の傷と同じ物を見出す。
どうやら上海進出に余念がない様子の浦川を残しその場を去る右京たち。

矢先、原因菌が判明。
腸炎ビブリオである。
被害者から検出された型もすべて同じであることから、同一場所で口にしたもののようだ。

腸炎ビブリオは海水に生息する細菌が原因。
となれば、魚介類が疑わしいが、被害者の中には魚介類を口にしていない者も居るそうだ。
右京の目が怪しく光るが……。

そんな中、食中毒事件で遂に死亡者が1名出てしまう。
ハルカのことを思い出した甲斐は病院へ駆け付ける。
だが、ハルカの母は無事であった。
ほっと胸を撫で下ろす甲斐。

その頃、右京は「マルトクフーズ」を訪問していた。
「アプリティーボ」で使用される魚介類について調べる為だ。
こちらの担当者も増井であった。
増井による立入検査の結果はすべて異常なし。
そんな中、取扱品目に冷凍物が多いことに注目する右京。
右京は「冷凍ボイル海老を生食用と表記するのは誤解を招く恐れがあるのでは?」と指摘。
だが、担当者は「食品衛生法上、生食用と表示するのは問題ではない」と一蹴する。

米沢により、スープトップの部品の形状と岡谷の特徴的な傷が一致した。
やはり、岡谷はスープトップのある場所で殺害されたのだ。

同じ頃、「アプリティーボ」の阿部社長は「うちは原因じゃないって言ってるだろ!!」と取り囲む取材陣を一喝していたが……。

円を訪ねた右京。
右京はスープトップに問題が無かったのにも関わらずメンテに出した理由を問う。
円は「味が変わったように感じたんです……」と述べる。
さらに右京は円がスープトップを使用して作るメニューについて尋ねる。
円によれば「ミネストローネ」と「アプリティーボ特製ソース」だそうだが……。

続いて、浦川社長にスープトップについて質問する右京。
ところが、まさにその場にて日本から輸出した材料が税関を通らないことが判明。
思うようにいかず、いろいろと苦戦しているようだ。
だが、浦川は絶対にスープトップを輸出してみせると断言する。

アプリティーボから原因菌が検出できなかったことにより営業再開されることとなった。
右京は原因菌が含まれていたであろうメニュー特定に急ぐことに。

甲斐の勧めで、ハルカに事情を尋ねる右京。
ハルカによれば、その母は「楽しみにしていたのに味が変わった」と洩らしていたそうだ。
ハルカの母が楽しみにしていたのは「有機野菜の健康サラダ」だそうだが……。

これを聞いた右京の表情が凍り付く。
「大変です。アプリティーボの営業を止めなければ……」

右京と甲斐はアプリティーボの支店に駆け込むや、営業を差し止める。
彼らは食中毒の原因を突き止めたのだ。
そのメニューは……「アプリティーボ特製ソース」であった。

「アプリティーボ特製ソース」の原材料は「牛乳、ホタテ、玉ねぎ、酢、セロリ」。
カルパッチョやサラダにかけて食べるのだが、このホタテが原因だったのだ。

その日に届いたソースは、営業終了後にすべて破棄する。
この際、ソース容器も洗浄する。
だから、保健所が押収した容器からは原因菌が特定出来なかったのである。

さらに、右京は届けられた特製ソースが梱包されていた段ボールに注目するが……。

浦川社長を訪ねる右京。
食中毒の原因が「アプリティーボ特製ソース」にあることを伝えると、その原因がスープトップによるホタテの調理法にあったと指摘する。

スープトップによる加熱が甘かったのだ。
何故なら、加熱するヒーターが故障していたのである。
料理の味が変わったのはコレが理由であった。
ウラカワ機械では、上海側に技師を割いた為に人手不足に陥り十分なメンテを施せなかったのだ。
故障は見逃されていた……だから、食中毒に繋がった。
浦川社長は野望実現を目前に、水倉に連行されることに。

数時間後、円の前に右京と甲斐が立っていた。
感染源がスープトップで作られた特製ソースであったことを教える右京に、円は「うちは関係ない!!」の一点張りである。

だが、右京は此の食中毒事件の原因が「ウラカワ機械の機器の故障」だけではないことを明かす。
円が使用した食材にも問題があったのだ。
スープトップの機器から検出されたホタテはアプリティーボ指定の「生食用ホタテ」ではなく、より安価な「加熱用ホタテ」であった。

生食用ホタテならば、(既にボイル済みの為)余り熱を通すことなく食べられることが売りだ。
加熱時間が少なくとも安全性が高い。

だが、加熱用ホタテは適切に加熱しなければ食べられない。
ヒーターが故障した為に、適切な加熱時間を得られなかったのだ。
だから、腸炎ビブリオを排除し切れず食中毒に繋がった。

あの日、ソースの味が普段と違うことに違和感を抱いた円はスープトップを解体し調べていた。
其処へ岡谷が訪ねて来た。
岡谷は自社から出荷した生食用ホタテと加熱用ホタテの取引量の相関関係から円の欺瞞を見抜いた。
岡谷は円に詰め寄った。

だが、円は「今まで何も起こらなかったじゃないか」と相手にしない。
「生食用でないとあの味は出ないんです。それに契約違反ですよ!!」
岡谷は怒った。
見逃してくれと懇願する円だが、岡谷は信用問題に繋がりかねないと拒否。
揉み合う内に露出したスープトップの内部機器に岡谷が頭部を打ち付け死亡してしまった。
困った円は出荷用の段ボールに岡谷の死体を詰め、遺棄したのだ。

しかし、円は罪を認めようとしない。

仕方なく右京は証拠があることを指摘する。
サラダオイルと段ボール箱内側の樹脂が合致した。
何より、円はもっとも大きなミスを犯していた。
現場に靴跡を残していたのだ。
もはや、逃れる術はない。
円は岡谷殺害と食中毒事件について罪を認め、逮捕される。

その夜、花の里にて。
酒を酌み交わす右京と甲斐、それを見守る幸子の姿があった。

「ウラカワ機械」が適切にメンテナンスを施し、機器の故障に気付いていれば……。
「ミヤ食品加工」が適切な食材を使用し、殺菌時間不足でなければ……。
「アプリティーボ」が食品を扱う重要性を理解し、保健所からの検査を断らなければ……。
事件解決の喜びとは裏腹に、遣る瀬無い甲斐。

これを聞いた幸子は「一番大切なのはお客様なのに……」と呟く。

甲斐に電話が入った、ハルカからだ。

何かあったのか……緊張する甲斐。
だが、電話を受けると表情が和らぐ。
ハルカの母が意識を回復したらしい。
微笑みを浮かべる甲斐、そんな甲斐を横目に薄く笑う右京―――3話了。

<感想>

シーズン12(twelve)3話。
脚本は櫻井武晴さん。

サブタイトルは「原因菌」。
原因菌と耳にして、谷原章介さん演ずるデンターシステマの宣伝(歯周病菌の原因菌は……のアレ)を思い出した管理人です。
それくらい意外と耳慣れない言葉ですね。

それは置いといて。

サブタイトル通り、直接的な食中毒の原因は菌にあるのですが、それを招いたのは人の心だった。
自分じゃなくても誰かがやるだろう……利益を追求した結果それぞれの無責任が大事件に発展したワケですね。
これは飲食業だけに限らずどんなことにも当てはまるでしょう。
現に機械業者の浦川もその1人でした。
何時の世も「人に影響する大きな要素は人」となるのでしょう。
場合によっては、昨日の自分の怠慢が明日の自分を殺すかもしれないのです。
戒めねばなりません。

構成的にも優れていたように思えます。
バラバラの事件が1つに重なる―――これこそ、ミステリの醍醐味の1つ。
特に食中毒事件の3つの原因の1つこそが、殺人の動機に繋がる点はロジックとして美しかった。
右京と甲斐が互いに尊重し合っていたのも良かった。
甲斐も相棒らしい活躍してましたし。

さらに、今まさに問題となっている誤表記に近いものも登場していましたね。
「生食用」と表記があるものの、消費者のイメージするソレとは異なり、既にボイル済みであり菌が規定値以下であれば名付けられるというルール。
消費者としては「それは違うような……」と叫びだしたくなります。
ただ実務上、何処かで線を引く必要があるのでしょうが……。

キャラ的には、生活環境課の水倉がインパクトがあって良かった。
是非、準レギュラー化して欲しい逸材です。

科捜研の女16 #2

マリコさんが振り返る前回のあらすじ。いつもの。

◆ものすっごい普通に土門さんたちが科捜研メンバーに会社ゴロの篠田道信や英洛大学の過去を報告してたんだけど、特に何かを調べてほしいとかじゃないんだなぁみたいな。
いやまあ、篠田の資料は何もなかったわけだから、調べようがないと思うけど。

◆せっかくの大学祭なのに、それを潰されるようにこんな事件に巻き込まれる英洛大学の学生たち。あと、一般教員たちもだろうか。
あんなブースを作って、たぶん募金箱とかも手作りだろうし、募金額をリアルタイムで集計、表示していかないといけないって……
しかもそこまでやったのに、自分たちの目の前で人(大学の事務長)を叩き落されるという鬼畜も驚く所業。
今回の犯人は英洛大学の学生たちにタコ殴りにされても、全く文句言えないよな。

◆で、話には全く関係ないすっごいアレな疑問なんですけど、「お賽銭」の体で集められた今回の身代金って、一体どうなるんでしょうか。もう個人個人に返還するとか不可能でしょ。
個人的には、ほぼ何の関係もないのにこんなふざけた犯罪に巻き込まれた英洛大学の方々に、慰謝料として払って差し上げてもいいと思う。大学祭で動いてた方々に還元するとか……

◆矢萩先生、自分の大学の学生が誘拐されたことはニュースにもなってるぐらいだから知ってるだろうに(しかも自分のゼミの学生のはず)、あのタルンカッペ動画見てなかったんか。
……と思ったけど、そういえばあのタルンカッペ動画の再生数は1万再生程度だったしな……
動画プロデュース能力がないと、こういうのキッツいんだな。どうせアレだろ、YouTubeじゃなくてニコ動的なところに投稿しちゃったんだろ。
やっぱりあの動画、素材とそれなりの時間があれば作れそうな気がするんだよな。むしろAviutlでもいける気がする。いやAviutlは、フリーソフトなのにめっちゃ便利ですけどね。高機能すぎる。

◆英洛大学が闇深組織。金も血も流れすぎ。歯向かってくる抗議運動のリーダーにヤキ入れる(返り討ちにあってるけど)、脅迫され続けて屈し続ける、とか。
今回、何の関係もなく巻き込まれた一般の学生や教員たちには同情するが、当時の関係者はクズばっかだな。これは取り潰し不可避ですわ。

◆相馬「ハッハッハッハ! まだやってる? ハハハハ! 諸君、喝采したまえ。我、復顔に成功せり。ハハハハハハ!」
このあとのシーンとした雰囲気、やめてさしあげろ。マリコさんの「お疲れ様」も酷すぎる。言っておくけど、この中じゃマリコさんにだけは相馬さんの徹夜明けテンションに引く権利はないぞw
72時間鑑定できますか。企業戦士もびっくりブラック体質科捜研。しかし、今回この復顔がなければ、あの白骨死体は楢橋だと認識されたまま捜査が進められていた可能性もあったんで、相馬さんファインプレー。チャラけててもちゃんと優秀。

◆あの殺人ライブ配信、14時10分前の時点で累計来場者も1万人に届いてないし、視聴者数も6000人切ってるので、世間では「このネタ飽きた」扱いされているか、「また修羅の都・京都か」扱いされている可能性がある。
動画配信サービスも、ツイキャスとかじゃなく、ニコ生とかを選んじゃったんだろうなぁ……

◆警察が堂々と介入したらまずいのはわかるが、不特定多数の人から人の命がかかった金を回収しているという状況下で、一般人だけで人々の誘導とか身代金集計をしなきゃならんっていうのは、ものすっごいハードル高いよなぁ。人員的にもプレッシャー的にも、嫌だこれ。
ここまでやって、人が叩き落されるなんてショッキングな場面を見せられるんだから、マジであの英洛大学の何も知らなかった方々は犯人をタコ殴りにしていいぞ。私が許す。

◆巫女服のオッサンが屋上から叩き落されるとかいうニッチすぎるシチュエーション。ぶっ飛び系の2サスでもなかなかお目にかかれない状況だな。あの世界の2ちゃん、祭りになってるんじゃなかろか。それとも、やっぱり「京都だからいつものこと」で流されるのだろうか。
ひとりでも現在軸で死人が出ないと、風丘先生の出番が無くなるから仕方ない。事務長は尊い犠牲になったのだ……
でも今回、風丘先生は別に出ても出なくても意味なかったんだよな。解剖シーンで出ただけで、解剖書の「か」の字も出てこなかったし。メインはあくまで誘拐事件と白骨死体(にまつわる20年前の出来事)。

◆私はスマホにパスコードロックはかけてないので、別にやましいことなんかないですよ。
ないですから、私のスマホは解析しないでくださいね。よろしくお願いします。

◆矢萩先生のスキルを体得しているマリコさん。マリコさんってめだかボックスのめだかちゃんなの? 『完成』しちゃうの?
いや、今回のこれはあくまで矢萩先生の残していったデータやソフトありき、ってのはわかってますけど。

マリコ「それでも私は、科学で人を救う道を選びます。(中略))人を救うことが出来るのは、優しい嘘でもなく、事実に目をつむることでも決してなく、ただひとつ、真実でしかない。だからこそ、私の中の科学は、人を救うためにのみ存在する」
この言葉も含めて矢萩先生の説得に成功するわけですが、この台詞の時に、意味深に相馬さんが映っているのは、S14-6のことでいいのか、それともそれひっくるめた全てが相馬さんを徐々に(マリコさん信者に)変化させてますよ的なことなのか。
どっちにせよ、マリコさんは基本的にすっごいポジティブでアクティブだよなと思う。科学知識どうこうとかよりも、こういうところがものすっごい主人公感ある。
なんつーか、「一緒に無人島に流されても生き残れそうなヒロイン」っていうか。科学知識無双がなくても、このポジティブさとアクティブさがあるだけで生き残れそうな気がする。私はマリコさんのそういうところ、好きですよ。

◆3回目の動画のときには萌衣さんが私服に戻ってるんですよね。
で、殺された事務長には巫女服が着せられていた。
つまり事務長は、萌衣さんが着ていた巫女服を着せられて殺された……?
美人すぎる巫女さんの脱ぎたてほやほや巫女服を着せられて殺された……?
誘拐してきた萌衣さんにわざわざ用意した巫女服を着せたところといい、今回の犯人はなんていうか、とっても変態……いやいや、素敵なセンスをお持ちだったんですね。嫌いじゃないですよ。関わりたくはないですけど。

◆振動音(新幹線の走行音)とコルクくずからあっという間にアジトを突き止めてしまうところ、おそらく大概なファンタジーぶりなんだと思いますけど、こういうところにワクワクしちゃうのが『科捜研』視聴者だと思っているので、こういうの大好きです。インチキデータベース大好き。

◆あんな怪しい格好(黒フード被って仮面つけて)でビルの窓を開けて外を見てるなんて、危機意識ねーよなタルンカッペさん。そもそも顔出ししているという自覚が薄い。お前、その格好で世界に向けて動画配信してたじゃねーか。再生数少なかったけど。
もし新幹線の窓から見えたらどうするつもりだったんだ。それで乗客が通報とかしたらどうするつもりだったんだ。
いや、ただの演出に文句つけても仕方ないんだけどさ……

◆タルンカッペさんこと岸岡こと山口を取り押さえる土門さんキャーカッコイイー
いや、本当にカッコいい。あのカッコよさ、おかしくないですか?
結果的な話とはいえ、事情も知らない娘を誘拐し楢橋を殺そうとし、用済みと判断した萌衣さんも殺そうとするクズだったんで、離婚した妻も娘もセーフ。

マリコさんが萌衣さんのあの表情をものすっごいいい方向に解釈してたけど、アレは「殺人者の上に、自分を捨てて20年も名乗り出なかったクズなんか父親じゃない方がいいです」だと思っちゃうのは、私の心が汚れているせいだと思います。マリコさんって、人同士の繋がりにおける悪意を、アグレッシブにポジティブ変換するときがあるよね。
実際の萌衣さんの心情がそこまで悪意的なものじゃないにせよ、顔も知らない自分の父親のせいで誘拐されたことには変わりないわけで、その事実は絶対ショックだよなぁ。なのにいきなり会うとか話をするとかは、たぶんあの場じゃできないと思う。せめて、もう少し時間が経たないと。
でもあそこで、実の父親に対する罵倒が出てこなかった辺りで、萌衣さんの育ちがいいことがわかる。さすが美人すぎる巫女さん。心も美人だ。育ての親がいい人で、本当に良かった。それが今回の事件における、一番の救いだと思います。

◆事件に結構深く関係してたのに、死なず殺されず犯人でもなかった科学者(のカテゴリに属する協力者)って珍しい、と思ったけど、マリコさんに惚れてるキャラで思い出したけど、マリコさんにプロポーズしてた佐沢先生もそうか。
失恋するのも一緒。でも今回は、マリコさんの無慈悲なフラグブレイカーっぷりに遭遇しなかっただけマシなんだろうか。……マシ、か?
矢萩先生が失恋した瞬間のマリコさんの表情、直接は見えないところがシャレオツだと思いました。
この調子だと、矢萩先生再登場ワンチャンあるで。いいキャラしてたんで、是非出てほしいっす。別にマリコさんラブを諦める必要もないと思う。面と向かって「そんなことより」でプロポーズキャンセル食らった佐沢先生に比べれば、何倍もマシ。

◆慣れすぎ。
マリコ刑事部長、どんな感じ? また怒られるのかな?」
土門 「さあな。まあ、いつものことだ
……自覚があるなら改めよう、とか……
思わないんだよなぁ、この2人は。藤倉刑事部長がちょっと可哀想になってきたw
でもなまじ、対立した末にこの2人を認めちゃってるから下手なことも言えないし、みたいな。上はあの佐伯本部長だし、藤倉刑事部長がこっそり胃薬飲んでても、私は何の不思議もないと思いますよ。
そういや後編、出す暇がなかったとはいえ藤倉刑事部長の出番がなくて悲しかった。誘拐っつーデカい事件だったのに。

1週空いちゃったのは本当に仕方ない話なんだけど、運が悪かったとしか言えない。
後編で更に色々な情報が出て話が複雑化してたし。前編を覚えてなかったら、もう何がなんだかわけわかめだよなぁ、これ。
それを防ぐために当日昼間に関東では再放送があったし、動画配信の期間も延びていたけど、みんながみんな再放送や動画配信に触れられるわけでもないし……
1週空いちゃったのは本当に仕方ないけど、惜しい。それが結論です。話自体の感想じゃねーな、これ。

科捜研の女16 #1

◆死体を発見するのはジョギングしている人か、犬の散歩をしている人。
っていうのを決めたのは、一体誰なんだろうな……

◆宣伝映像で釣りに使われていたマリコさんの取り調べは、「微表情」(0.2秒ほどの間に現れる、悲しみ・怒り・驚き・恐怖・嫌悪・軽蔑・幸福の7つに分かれる表情)を識別する『顔面動作符号化システム』の実験のためのものでした。
ということで、マリコさんの表情が詳細に分析される。なんかこれ、一種の羞恥プレイみたいだな……
土門さんに取り調べされるって嫌だなぁ、が常々思っていることなんだけど、もし万が一マリコさんがガチの取り調べされる羽目になったとしても、マリコさんに追い詰められることがない」という一点だけでめっちゃアドバンテージあるよなと思う。その一点だけでも、落ちる確率がだいぶ下がりそう。
誰もツッコまなかったけど、土門さんの強い追求があった際の表情分析が「おそらく、自分を信じていない相手に対する怒り」っていうのがちょっときゅんってした。

◆科捜研のメンバー紹介のときのテロップの色は衣装のイメージカラー、エフェクトは担当を表している。
ってのは、ここ数年共通っすね。エフェクトは毎回変わってるんだろうか? ちょっとそこまでは確認しきれないので、誰かお願いします。

◆微表情のスペシャリストを招く提案をしたのは佐伯本部長。
佐伯本部長が(本の影響とはいえ)(今のところは)捜査に役立ちそうな提案をする……だと……
なんか私は、佐伯本部長について根本的に誤解をしているような気もするw
藤倉「この顔は、生まれつきです」
仏頂面はいつも通りでも、嫌悪(というか、呆れ?)を隠しきれない藤倉刑事部長、乙です。気持ちはわかるw
佐伯「とにかく、京都府警はこれからも率先して、外部のスペシャリストとのコラボを実施していく」
今期のテーマ解説、乙。つまり今期のテーマは佐伯本部長の(気まぐれな)提案によるものだったのか……
藤倉刑事部長のため息が全てを物語っている。そうだよな、嫌な予感しかしないよなw
昨シーズンから、藤倉刑事部長が佐久間刑事部長とは違う方向で苦労人めいていて、そういうのも嫌いじゃないです。

◆で、2回めの微表情の実験を受けるのは日野所長。
【悲報】日野所長、巫女さん好きをバラされる
日野所長が何したって言うんですか! 別にエログラビアじゃないんだから許したれや。
でもぶっちゃけ、そこらのエログラビア見てるってバレるより、こういう趣味嗜好をバラされる方がキツい気がする。本当、これはただの羞恥プレイだと思うんだ。

◆人前で仕事関係で初対面の人を口説くような台詞を吐けるような人間になりたかった。いや嘘。別にならないでいいです。
そしてそれに対して「もちろん、研究の方です」と0.2秒で即答するマリコさんって、ホントマリコさん。知ってた。なんつーか、ここまで来るとむしろマリコさんってコミュスキル高いような気がしてきた。
そんな口説き現場を目の当たりにした亜美ちゃん、土門さんの方を見る。土門さんはその理由がわからないようですが、視聴者と亜美ちゃんのシンクロ率400%超えの瞬間。
……前々から思ってたんだけど、もしかして亜美ちゃんって実は『科捜研』の熱心な視聴者なんじゃないか?

◆今期のOPは始まりが本編にちょっと被さる感じ。
映像自体は好きなんだけど、被さるのはあんまり好きじゃない……
個人的な好みの話です。

◆白骨死体と一緒に自撮りしても、別に楽しくはないだろう……
と思うんだけど、野次馬根性+警察があわあわしてるのが面白い、みたいな感じだろうか。お祭り好きが悪方向に影響してる、みたいな。

ハッカー・タルンカッペは動画編集に凝りたて大学生説。いや実際にアレ作れって言われたらソフトも時間もないから無理だけど、なんか逐一センスねぇなぁ、みたいなところが……やっぱいいです。
「この国の企業や公的機関は、自らの情報の保全にあまりに無頓着すぎる」
それでなんでターゲットが京都になるんですかね……
この『科捜研』世界にある2ちゃんでは、この京都は「修羅の都」とか呼ばれてそう。なんか事件が起きても「まーた京都か」「千年の怨霊の祟り」とか言われてんだぜ、きっと。

◆亜美「犯人からの犯行予告キター! ドドドド、ってことですか?」
「キター」はともかく、「ドドドド」ってなんやろ。
と思ったけど、亜美ちゃんの動きからして、もしかしてこれのことか?

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  |  /  /  |文|/ // /  (´⌒(´祭だ!!祭だ!!`)⌒`)
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/|    / /  /ヽ  (´⌒(´⌒  (´⌒( つ |〕 /⌒`)⌒`)
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  |   |  |/| |__|/.   ∧__∧ ⌒`)ド し’⌒^ミ `)⌒`)ォ
  |   |/|  |/  (´⌒(´( ´∀` )つ  ド  ∧__∧⌒`)
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  |   |/        ( |  (⌒)`)  ォ ヽ[|⊂[] )`)
  |  /         (´ ´し’⌒^ミ `)`)ォ (⌒)  |
  |/                     .   ̄ (_)`)`)

また随分と懐かしいAAを……

◆視聴者への説明のために、亜美ちゃんにバカにされる日野所長。
そして視聴者への説明のために、ウイルスメールにいともたやすくひっかかるヤツにされる相馬さん。
亜美ちゃんの2人へのイメージもわかるし、私はこのやり取りちょっと好きw

◆サイバー犯罪対策課……
泰乃ちゃん!? 泰乃ちゃんですね!? 亜美ちゃんは、泰乃ちゃんと協力したんですね? そうなんですね?
たとえ誰もそう言わなくても、私の中ではそうなってます。問答無用です。異論は認めない。

◆新しいダンスタイム鑑定用BGMキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
こうなったら、もう毎年サントラ出そうぜ! ダメかそうか!
野次馬たちのせいで激おこ日野所長。日野所長が何したって言うんですか!(2回目)

◆タルンカッペ→北欧神話の「羽織ると透明になるマント」のこと。
これのことやね。
なんか北欧系の言葉って、日本人からすると可愛い響きのものが多い気がします。これもなんか可愛いよね、「タルンカッペ」。

◆大学が個人情報流出、というとんでもないスキャンダルネタな動画の再生数が1万回程度っていうのは、ちょっと少ない気がする。ガッキーの逃げ恥ドラマの配信は100万再生突破したんだぞ。ちょっと人気の実況者のゲーム実況でも、1万再生は結構あると思う。
タルンカッペ、編集技術含めて動画のプロデュース能力はない説。

◆相馬「『フクガン マカセタワ』って、今、たった9文字ですごい無茶振りしたっしょ!」
いともたやすく行われるえげつない無茶振り。さすがマリコさん。マリコさんだから仕方ない。
しかしひとつツッコむなら、マリコさんは「相馬くん。復顔任せたわ」と言ったので、正確には14文字だと思うな。
……まあ、だからって何の気休めにもならないんですけど。だからなんだよ、って相馬さんに睨まれそうだ。

◆学長室から簡単にアクセスできる学生の成績情報。しかも全学年全生徒、一元管理。なにその管理、ヤバすぎない? しかもセキュリティソフトは期限切れ。
何に対しても、金と手間は惜しむな、ってことだな。自分の専門外のことなら、余計に。

◆犯人にお手上げ宣言する蒲原さんを叱咤するマリコさんへの亜美ちゃんの反応。
亜美「科捜研魂に火が点いちゃった感じ?」
なんで嬉しそうなんだ。これから君、マリコさんにまためっちゃこき使われるんやで。そのフラグが今、目の前ではっきりと立ってるんやで。
亜美ちゃんも、登場初期と比べると随分マリコさんに懐きましたよね。マリコさんの人をたらしこむスキル、ホントにほしい。めっちゃほしい。切実にほしい。

◆いともたやすく行われるえげつない即答。
矢萩 「嬉しいな、榊さん。僕に会いに来てくれたんですか?」
マリコ「いいえ。動画に、成績が流出した件を調べに来ました」
矢萩 「ですよね……表情は舌よりも遥かに雄弁だ」
亜美 「この反応、私たちは『愛想なし』と呼んでいます」
風丘先生の持ちネタ、とうとう科捜研メンバーの公認になってるっぽい。
しかしさっきも書いたけど、こうやってスパッと即答しちゃうのって、むしろコミュニケーションスキルが高いような気もする。マジのコミュ障なら、なんかもっと戸惑うというか躊躇う。
マリコさんの場合、「いいえ」って即答しながらも一歩矢萩さんに近づいてるんだよな。むしろ矢萩先生の方が後ずさっている。マリコさんは(現時点では)決して矢萩先生のことを嫌ってるわけではないっていう。

◆そもそも相馬さんの専門は物理である。
いやもうこの京都府警科捜研に、『専門』って言葉があるのかどうかも疑わしい状況ではあるけど。
それはともかく、風丘先生のまんじゅうダンスかわいいな。今回の「まいど!」ノルマ達成。
相馬さんはまんじゅうが好き。風丘先生の差し入れ、いやお菓子ならぶっちゃけなんでも好きなのかと思ってたw 好みとかあるんだな。
もう科捜研内でもマリコさんのアレは「無茶振り」って認識で統一されてるんだな。本人以外には。
風丘先生の「大学生の子ども」って、大樹くんのことだろうか。亜矢ちゃんはまだ高校生、でいいんだよな? 昨シーズンのときは何年生だったっけ。何故か漠然と2年生かな、って思ってた。どなたか確認お願いします。

◆なんだかんだで復顔作業を楽しんでる相馬さん。
ひとりきりでやってるんだし、別にあんなボソッと愚痴らなくても、思い切り文句垂れながらやっても誰も何も言わないと思うw
でもマリコさん、案外地獄耳だし神出鬼没だしな。怖いよな。

◆土門さんたちに密着取材なんて、なんでそんな自分から死のうとしてんの。自殺志願者かなんかなの? もっといのちだいじにいこうぜ。

◆私服の藤倉刑事部長にときめきました。私服姿はこれで2回目だったはず(1回目はseason13の最終章前編)。
蒲原「ひょっとして、刑事部長も彼女のファンなんですか?」
何バカなこと言ってんだ、と藤倉刑事部長には一蹴されるし、実際私もそうだと思うけど。
『耳撃者』……いや、なんでもない。
でもそういう聞きにくいことをぶっちゃけて聞けちゃう辺り、蒲原青年って案外抜けてるよなと思う次第。なんつーか、妙なところで図太いなーみたいな。そこが好き。

◆相馬「俺を何だと思ってるわけ? えー、無茶振りされた復顔の合間を縫ってやった音声鑑定の結果がこちらです」
鑑定結果報告の合間にあからさまにマリコさんへの嫌味が含まれているのに、マリコさん本人は全く気付いてないのホント好き。マリコさんのあの神経の太さ、カケラでいいから分けてほしい。カケラで結構です。
亜美ちゃんに横からキーボードを奪われて、手持ち無沙汰になってる相馬さんという図がすっげぇ好き。亜美ちゃんがどんどんみんなと距離がなくなっていくの、なんかすごく好き。別に元からそんなに距離あったとは思わないけど。

◆萌衣さん、誘拐犯に「家に返して」とか「私、あなたのこと知ってますよね」とか言えるってすごいな。
顔見知りだと確信があったから、自分に危害は及ばないとどこかで感じていた?

◆距離を暗算できる相馬さん。
内容には直接関係ないですけど、本当に頭のいい人って、暗算するときに一の位から計算しないんですって。もう上の位から計算していくんですって。なんか人間としてのスペックが違うのかな、って思う。

ピタゴラスイッチで放火。なんかあの仕掛けを選んだのにも、理由があるみたいっすね。
炎を目の前にしても、「どいて!」の一言で全く怯むこともなく消火していくヒロイン。今までくぐった修羅場の数が現れすぎ。常人なら軽く10回は死んでそうな人生歩んでるからなぁ、マリコさん……
どうでもいいけど、前も似たような罠に引っかかってなかったっけ。あのときは爆弾だったけど。

◆亜美ちゃんに「超アナログ」と言われておこな相馬さん。アレは別に相馬さんに言ったんじゃないと思うけどw
あと、動画見る程度で持ち運ぶこど前提なら、別にそんなスペック高いパソコンじゃなくてもいいと思うな……むしろ捨てていくことが前提なら、そりゃあ安いものを選ぶでしょ。
それはともかく、「超アナログ」な発火装置を使った理由は、なんか鍵になるっぽいですね。楽しみ。

◆蒲原青年が科捜研に入ってくるとき、亜美ちゃんの妙な敬礼に返してるのがかわいい。なんなの、友達なの?

◆今の電子機器の便利さからして当たり前なのかもしれませんけど、過去の取材メモを画像データにして持ち歩く、っていうのはなんか驚いたし、感心した。機械音痴ですんません。

◆顔のない男。スパイ的な?
今回は連続話だから主題歌は諦めてたんだけど、流れたね。イントロがオルゴールっぽいのが意外。なんかさわやかな曲っすね。いいなぁ、早くフルで聴きたい。

「身代金、達成です!」って、なんかすごい響きだな。
まさかの10倍増額。これは自演疑われてしまうわ。心無い方々に色々あることないこと言われちゃうわ。世の中世知辛いな。いや、私の発想が汚れてるのか。
しかし、『文化祭を中止にすれば人質の命はない』はともかく、『募金箱の後ろに総額を表示しろ』ってなんなんだろ。言葉の意味はわかるけど、何の意味があるんだろ。気になる。