OKASHINAKUNのブログ

ドラマ感想と、日常と、時々ボクシング

科捜研の女4-8「疑惑の誘拐 京都タワーが見える監禁場所を捜せ! 手がかりは一枚の写真だけ!! 二つの転落死を結ぶ点と線!」

科捜研の女の木場さんが殉職する回です。

■木場さんとは

まず「木場さん」が誰か分からない方も多いでしょうね...苦笑

初期の科捜研には、マリコを温かく見守る父親のような存在だった木場俊介という刑事がいました。

膵臓癌を患っているために余命がわずかであることが判明し、それでもある事件を独断で調べていたが、最後は事件の黒幕が差し向けた実行犯に刺殺され殉職しました。

その「黒幕」というのが衝撃的な人物です...。

そして、木場さんが自分の命と引き換えに、爪に残した証拠があります。

 

■誘拐事件

誘拐事件が発生した。誘拐されたのは、芦原利菜という高校生で、母親の仁美のもとに利菜のポラロイド写真が同封された脅迫状が届けられたのだ。

仁美は、民友党の幹事長だった警察出身の政治家・芦原壮介の娘で、数年前に夫を病気で亡くしていた。

この誘拐事件自体は利菜の狂言であり、病気の父に冷たかった母親への反発により起こしたものです。

事件解決後、仁美は利奈と東京に出てやり直すことを誓いました。

 

■更なる事件

運転手の相沢という男が利菜が知人と狂言誘拐の電話をしているのを盗み聞きし、この誘拐事件に便乗して、自分で頭を殴り身代金を盗まれた様に見せたのです。

相沢は過去のある事件のからくりを知っており、そのことをネタに金を持ち逃げしようとしましたが、病院の窓から医師の扮装をした男に突き落とされ、殺害されました。

 

■過去の事件

過去のある事件とは、12年前、平成2年に芦原に汚職疑惑が浮かび上がった事件です。金の流れを把握していると言われていた秘書の下条芳男が事情聴取を受ける直前に失踪し、8日後にホテルから転落死しました。

この事件は目撃者もなく、遺書も残されていなかったが、府警の捜査本部は下条の死を早々に自殺として片付けたのです。

下条の遺体の爪からは皮膚片が検出されたのですが、府警本部の保管庫の中から消えました。

そして、身代金に盗聴マイクが仕掛けられており、警察内部に相沢殺害に関与した人物がいるのでした...。

 

■実行犯

一連の事件の実行犯・大神一輝を演じているのは今は亡き大杉漣さんです。冷酷な殺し屋の役がとても似合ってました。

大上は12年前、芦原の事務所に出入りしており、陰でダーティワークを行っていたようです。下条を殺害した実行犯も彼で間違いないでしょう。

今回も相沢を病室の窓から突き落として殺害し、そのことに感づいた木場さんまで殺害しています。

表向きは滋賀県近江八幡市にある「大神土地開発」という不動産会社の社長ですが、裏では闇金のようなこともしていたようで、借金のカタに工房を取り上げられ、町を出ていってしまった人もいたそうです。

そしてこの漆工房が、木場さんが監禁され、殺害現場となるのです...。

 

■「黒幕」の正体

一連の事件の黒幕が科捜研に証拠の金属粉を盗みに来ます。この金属粉の正体は「階級章」です。

「どうして...この組織を守るために決まっているだろう。」

そう言い放った黒幕の正体は、正宗刑事部長です。

12年前に下条氏の他殺の証拠を盗んだのも正宗です。

正宗は逮捕され、事件の実行犯である大神も逮捕されますが、取調室でも完全黙秘を貫き、送検後も黙秘していました。

 

■遺品の時計が...

科捜研では木場の形見分けが行われてました。マリコさんは止まった腕時計を貰いました。その時計がなんと動き出しました。

これにて科捜研は一旦、終了し、2004年から「新・科捜研の女」が放送されます。